愛犬の噛み癖について

犬、特に子犬の時期のしつけで頭を悩ませるのが「甘噛み」です。
じゃれているうちに手を噛んでくるというパターンが大半ですが、可愛いと思っていたら大間違いです。
甘噛みを放っておくと、大きくなってからいろいろな問題行動の引き金となりかねないので、強く噛まれたら「痛い!」と注意して、子犬のうちにやめさせるべきです。
また、歯が生え変わる時期に家の中のいろいろな物を噛むといった行動をとることもありますが、電気のコードを噛んだりすると、感電するおそれもあります。

ですから、飼い主がしっかりと意思表示して、噛んでいい物とダメな物を覚えさせるのが重要です。
そして、手を噛まれた場合は少しの間無視したり、おもちゃで別の遊びをするなどの対処法があります。
噛み癖のある犬は、「噛んでも大丈夫なおもちゃを与える」「たっぷり遊ばせてストレスを溜めさせない」「留守番をさせる際はケージの中に入れる」「噛んではダメな物は犬の届く所に置かない」というふうにして、関心を別の所に向けさせるようにしてください。
また、犬は人間と生活していく中で、たくさんの人や他の犬と出会って、いろいろな経験を積んでいきます。

そういった状況でも落ち着いた状態でいられるよう、飼い主以外の人や他の犬などに慣れさせることを社会化トレーニングと言いますが、これも重要です。
特にこれは子犬の時期にやっておくことが大切で、生後およそ3~16週目の間の経験が、犬の性格に大きな影響を及ぼすとされています。
ですから、「作業服を着た人・傘を差している人などに会わせる」「掃除機や洗濯機などの音を聞かせる」「自動車の音や子供の声などを聞かせる」というように、いろいろな経験を積ませてあげてください。
また、子犬をしつけるために、「パピークラス」などというドッグトレーナーが行う社会化トレーニングを実施しているしつけ教室や動物病院もあるので、そういった所を利用するのもよい方法と言えます。